ヘンゼルとグレーテル

評価が高い映画だったが韓流なのでスルーしようとした。が、思い直して(ギャオの無料配信だったので)鑑賞。グリム童話をベースにしたこの話、偶然通りかかる人間を片っ端から屋敷に招き入れ、気に入らなかったら排除するという。これって単なるブラック企業(ワンマン社長がお兄ちゃん)絶対に抜けられない森はSFかと思っていたら、昔の孤児院に端を発しているらしく(ここでホラー)園長の卑劣っぷりに思わずビックリ。末っ子の妹の涙が素晴らしかったが、大人になったらお直ししそうだから顔は忘れるに違いない。キムヨナも変わり過ぎ。

クラッシュも併せて鑑賞。アカデミー賞の3部門で受賞したというヒューマンドラマ、見応えがあったが少々重すぎた(とも言える)。次々と繰り広げられる切ない話が微妙に被っていて、何度も驚いた。たとえ自分に正義があっても一方的に相手を叩きのめしてはいけないのだな、と思った。自分も過ちを犯す(可能性はある)し、「情けは人のためならず」(「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」というのが原義)は本当だなと(勝手に)しみじみしてしまった。

セックス・アンド・ザ・シティー。サラ・ジェシカ・パーカーの華やかなウェディングドレスで一気に興味を引かれて、最後に白いスーツでジミ婚したときには美人に見えてしまった。シリーズ物はやはりキャラが(立ってるのが)大切。そしてアラフィフ、アラフォーの色恋はなかなか味がある。恋愛運より仕事運の方が大事な人間には味わえない醍醐味であろう。残念しきり。