エスターとパヒュームーある人殺しの物語ー

エスターの原題はオーファン。ツンとすました少女の顔が気になって(気に入って)DVDを借りてきて鑑賞。孤児院を出て首尾良く養女となった後のエスター(9歳)の行動力に度肝を抜かれた。情け容赦なく邪魔者を排除していく手際と頭の良さ。相手を陥れるためには自傷行為(プレス機に腕を挟んで無理矢理骨折。流石どS&どMの無敵少女)も厭わない。一体何が目的かと思えば、こともあろうに主人公の夫。熟女好きと分かっていながら、なぜその男なのかと小一時間。でもまぁ結局エスターに天国に行かされたから(毒)今更ながら選択を誤ったと思っていたかも。別エンディングが収録されていたのでこれも鑑賞したが、これは28日後…(に収録されていた別エンディング)並のバッドエンディング。また上手くやっちゃった、テヘって感じですか。でもまぁ最近の大人は(見た目はアレでも)精神年齢がお子様という輩が多いから、どっちが怖いかと言えば…どっちも怖い。

パヒュームの冒頭、悪臭が漂う画像に驚いたが、そこで産み落とされた赤ん坊が主人公ということに再度ビックリ。悪臭に曝されたら嗅覚が鈍りそうだが(大音響で聴覚が落ちるように)なぜか異常に発達して神の域に。女性の匂いに反応するのは雄そのものだと思うが、なぜか匂いだけを欲するあたりが大変態。匂いだけに執着し、本体は無惨な扱いよう。さては臍の緒と一緒に切られたかと思うくらいの超変態。ついに至高の香りを手に入れたが、当然の報いとして死刑執行に相成り(←目出度い)罵声罵倒の嵐の中、至高の香りを何に使うのかと思ったら、それホントですか。そう言えばコノ大乱交シーンは何かの拍子に見たことがあった。そうか、そうだったのかと1人納得しつつ、その後生まれ故郷で使った時には(二度目の)それホントですか。グルヌイユは性欲と食欲を制したけれど、誰も幸せに出来なかったというお話。本人が無臭というのはどういう意味(伏線)なのか考えてみたが(雄としての)フェロモンが足りてないということか…謎。