ザ・ホスピタル

ヒゲの濃い精神科医(主人公)がメンヘル妻と暮らす部屋には、煉瓦の壁に漢字(多分中国語)の掛け軸(もどき)や、床まで届くような大きな暖簾(←勿論漢字付き)がかけてある。メンヘル妻が軽く錯乱してしまい主人公が宥めるのを見ていたら、魔除けの護符か何かと勘違いしてるのではないかと思ったり思わなかったり。主人公が勤める病院に行ってみれば、メンヘル患者に悪い予言をされてドッキリ。病院の倉庫の奥に通路を見つけてビックリ。そこの地下に入ってガイコツを見つけたが(地上ではこれと同時に予言した患者が自傷行為で大騒ぎ)警察に知らせずコッソリ持ち帰ってしまい。どうする気かと思えば、実の父親が骸骨の大家なので(何て都合がいいのかしら)復元を依頼した。知ってる誰かか?と思ったら主人公と同じ顔。復元が完成したあたりでスプラッタ開始、メンヘル患者がパワーアップ。そして感染症が蔓延している病院(それも精神病院)でメンヘル妻の出産を扱うというキチガイ沙汰(新生児を感染させる気か?)。看護師に諭された主人公の同僚の女医は「指示するな」とか「黙ってろ」とか有り得ない発言(←実際にはもう少しお上品)を連発。専門外にも関わらず取り上げる気満々なので呆れてみていたら、出てきたのは大の大人(だいのおとな)だった。エイリアンみたい?(腹部御開帳)と思ったらメンヘル妻は出血こそあるものの至って普通。一体どこから出てきたんだお前は。話をまとめると、自分の骸骨を自分で発見→真実を解明するために130歳の兄(→体は朽ちているので死に損ない状態)に会いに行く→100年前に永遠の命を得るため悪魔の鏡と契約をかわした兄が(代償として)弟もとい自分を生き埋めにしたと知る→思わずカッとなって130歳の兄を殺害(これは兄の企み)→兄は新しい体で妻から生まれ変わる→主人公が埋められる→自分の骸骨を(最初に戻る)。この無限ループによると、弟が生まれ変わらなければ兄は再生できない。そして弟は精神病院に勤めなければならないし、弟の父親は骸骨の大家でなければいけない。…次は絶対ムリ。

今更パッケージを見直してみればDEATH KNOWS YOUR NAMEが原題のアルゼンチン映画だった。何かと間違って借りてしまったのだが、突っ込みドコロが多すぎ。本編には関係ないけれど、メンヘル妻は主人公の患者だったに違いない。