サイレントヒルとチェンジリング

どちらも実際に起こった事件を基にしている。セントラリアの坑内火災とゴードンノースコット事件である。どちらの作品も子を思う母の愛がベースになっていることを知らずにDVDを借りてきたので、食傷気味になるかと思われたが胸焼けをおこすこともなく堪能した。

サイレントヒルバイオハザード同様国産RPGの実写化である。サイレントヒルの主人公ローズは、失踪した養女のシェリルを追って勘と度胸でエンディングに辿り着く。途中恐怖で何回も気を失うくらい戦闘能力が低いが、強運に恵まれている。私も肖(あやか)りたい。1度見ただけでは分からなかったので2回見たのだが、それでも納得出来ないシーンが1つ。ローズの夫に「サイレントヒルの事は任せろ」と言った刑事は、火災事故が起きた時(32年前)子どもだった筈なのに、その当時大人の姿でアレッサ(の分身がシェリル)を助けている。お前は一体ナニモノなんだ。

チェンジリングは一人息子を誘拐されたシングルマザーの話。主演のアンジェリーナ・ジョリーが何時になったら火事場のバカ力(もとい本性)を発揮するのだろうと楽しみにしていたら、最後まで何も起こらなかった。ララ・クロフト、一体どうしたんだと思いながら見ていたら、グスタブ・ブリーグレブ牧師がジョン・マルコビッチだと気が付いて納得。オーケージョリー、そのまま牧師さんの言うとおりにしていればイイよ。憎い警部も本部長も、グスタブ牧師にやっつけて貰いましょう。それにしても、今ではカウンセリングが大盛況の彼の地で、精神病院送りにすれば万事解決という黒歴史があったとは。それも警察が仕切っていたと言うのが怖すぎ。