ドリームハウス

最後まで、不思議な映画だった。そして全てが腑に落ちた時、悲しい気持ちになった。

望まない事が起きたとき「何も悪い事はしていないのに」と言う人が多いが、神様(という人がいたとしても、その人)が罰を与えているとは思えない。世の中は不公平すぎるし、人は争ってばかりいる。基本的に人は危険や不幸を回避して生きるものであり、危機管理能力は人生の舵取りにも役立つものであるが、自己責任と言う建前で彼の地に行かなければならなかったのは何故だろう。ちょっとした間違いがもとで人生を狂わされた映画の主人公だが、死んでしまっては何もならない(真相は闇のままだった)のだなぁと思うと、やはり生死は神の領域なのか。全ての犠牲者に、合掌。