「この世のすべての不利益は当人の能力不足」
…薄々そうじゃないかなと思ってはいたけれど。
「生きるという事は他者を食らうこと」
…それを自覚していないのは欺瞞か偽善だろう。
「傷つける人より傷つけられる人に、優しい人はそれだけで幸せ」と言い、姉も息子（金木）も選べず過労死に至った彼の母親を、「どちらも選んでいるようで、どちらも見捨てている」「一方を捨ててでも、一方を守らなくてはいけない時がある」「あなたの母親はそれが出来なかった」「ただ弱いだけ。捨てる強さが、覚悟が足りなかった」と断罪し、金木を覚醒させたリゼ。
ヤモリの（鬼畜っぷりが遺憾なく発揮される）拷問シーンと、金木の（原風景である）回想シーンの構成が見事。そして、リゼに包み込まれるように導かれた金木の変容に重なるオープニングテーマ、完璧。
この覚醒が洗脳だとしたら怖すぎる。迷わず15億以上払っちゃうんだろうな。
