バンク・ジョブ

1971年にイギリスで本当にあった銀行強盗のお話。とは知らず何気なく見始め、登場人物の多さに若干混乱しながら、それはないな〜と思っていたら、半ばを過ぎて一気に話に引き込まれた。冴えないオヤジが素敵なタフガイになっちゃうのはお約束だが、英国王室のスキャンダルや政府高官のスキャンダルも素敵。万障繰り合わせてみんな巻き込まれて大騒ぎ。強盗に荷担した半分の人は幸せに暮らしましたとさ、というショッパイ結末も、そんなものかと思えてしまう。よい子のみんなは真似しないようにという教訓付き。

アメージング・グレイスも無料動画で同時鑑賞。この歌が生まれた誕生秘話とのことだが、奴隷貿易という重苦しい時代背景が隠されていた。18世紀の英国と言えばシャーロック・ホームズコナン・ドイル原作)やミス・マープルアガサ・クリスティ原作)が活躍していた頃で、華やかな繁栄の裏の過酷な労働環境。熱血の主人公がアカペラで歌うアメージング・グレイス。茨の道と承知していただろうが政治的駆け引きが続く中、いつ挫けてしまうのかと気が気でなかったが、初志貫徹したのはきっと神のお導き。奇策上等。

偶然にイギリス映画2本立て。