土下座

今まで1回も見たことがないドラマの最終回を偶然見た。あれは良い土下座だった。プライドの砕ける様が膝を折る姿に重なり、思わず食い入るように見入ってしまった。

昔、マルサの女という映画では土下座だったか嘘泣きだったか、いとも簡単にやってのけた社長(伊東四朗)がいたが、このドラマでは土下座が随分と重々しく描かれている。最近の記者会見では、偉い人達が一斉に頭を下げるのはもはや珍しいことではなく、土下座をする人(某焼き肉チェーン店の社長さんとか)もいた。そもそも土下座は「頭が高い!控えおろう!」という台詞に条件反射した結果と思われるのだが、いつの間にかパフォーマンスの一種になってしまったように感じていた。

1つ疑問が。土下座をした後、どんな左遷も受け入れるつもりだったらしいが、そこは辞表を出すべきではなかったかと。降格されて懐柔されるより、肩で(冷たい世間の)風を切るべきではなかったと。どんだけ悪妻なんだか(他に理由が見つからずw)