豚小屋

パッケージを見て切株かと思ったら、実話(恐らく相当薄まっていると思うが)に基づくホラーともサスペンスともつかない映画。小細工は残酷だけれど、肝心な部分はフレームアウトしたりブラックアウトしたりで(残酷シーンなし)これも中途半端。前半が相当退屈した上に、ラストで語るのは犯人と相場が決まっているが、これも長すぎ。結局パッケージに関連するシーンは話のどこにも出てこなかったので、全く(関係ない)意味不明のサービスショットだったことが判明して大変に遺憾(ジャケ買いしたら大失敗の一本)。

主人公(女)はDV男から逃れ(てマトモな人生を始めたように見え)たが、またもや痛い目にあって強く逞しくなった(ように見えた)。なぜかDV男が最悪の瞬間に現れて、運命の人(惚れ直すかも)?(有り得ない)と思ったら、やはりVD男は脳味噌も筋肉らしく(話し合おうという奴が一番聞く耳を持たない)サックリ殺されていた。何だかんだで主人公以外の人間が全員一掃された(含予定)からイイ加減学習したかと思ったのに、犯人を怒らせるような暴言を吐いておきながら(この場合殺す以外に選択肢はないと思うのだが)トドメが刺せない主人公。それを犯人に見抜かれたのはバッドエンディングというより当然の成り行きだろう。頭の悪い主人公は死ぬまで暴力に苦しみましたとさ(おしまい)という一言で完了。

ふと思い出す最大の謎は、首に荒縄をかけられて椅子の上に佇む親父(大柄な男)。どうすれば首と梁に丁度イイ長さの荒縄をかけて(それぞれを固定して)椅子(倒れれば上手く死ねるように)の上に立てるのか。ショットガンで脅されて無理矢理?犯人に暴力を振るう割には犯人の言いなりのようで、意味不明。最初はいかれたステキ親父かと思っていたのに、ただのチキンだったのかもしれない。ま、これは映画ってコトで。